WiCAN 千葉アートネットワーク・プロジェクト

2015年12月31日木曜日

「団ちば年忘れイベント」を開催しました。

こんにちは。今年も残すところあとわずか…。
団ちばでは、1223日(水・祝)に少し早めの年忘れイベントを開催しました。

この日は12時からのオープン。
最初に「みんなでお昼ご飯を食べよう!」ということで、机を囲んで『いただきます。』をし、持ってきた自分のご飯を食べました。
一人暮らしで普段孤食の学生たちは、「みんなで一緒に食べる」という特別感から、いつも頼りがちなコンビニ弁当ではなく、頑張ってお弁当をつくってきたりしました()
一人で食べるのと、誰かと一緒に食べるのでは同じものでもおいしさが全然違うなあ、と改めて実感しました。

年忘れイベントと聞いて、スーツ姿で訪れたおじいさんもいらっしゃいました。

総合安全衛生機構の潤間先生らによる「団ちば健康屋台」もこれまでに引き続き開催。
先生方も一緒にイベントに参加して盛り上げてくださいました。



また、今回は「団ちば第13人卓球大会」も開催しました!
ルールは、三人一組のチームになり、どのチームがより回数多くラリーを続けられるかを競うというもの(制限時間3分間、時間内であれば何回でもやり直しOK)。ラリー相手と競うとなると、普段からやっていて上手な人とそうでない人の差が大きくできてしまうので、卓球屋台の特徴を活かし、ラリー相手と協力する、という形をとることにしました。

まずは、くじでチームを決めて、各チームごとに自己紹介をし、チーム名を決めます。



少し練習をしたら、いよいよ本番です。制限時間は3分間!
観覧チームはみんなでラリー数をカウントします。



より長く続けるのはなかなか難しい…。しかし、団ちば卓球常連の地域の方々が各班でうまくサポートしてくださいました。



卓球大会最後には表彰式もおこない、優勝チームには神野先生から賞状が渡されました。



予想以上の盛り上がりを見せた卓球大会でした。第2回大会も今から楽しみです。

そして最後には、「みんなのお雑煮教えてください。」ということで、お正月先取り企画をおこないました。
この企画は、以前WiCANメンバー内お雑煮の話になったときに、家によって違いがありすぎて話が盛り上がったのがきっかけです。これまで当たり前だと思って何気なく口にしてきたお雑煮も、実はひとつひとつ個性あるものだということを知れるきっかけになったらよいな、と考えました。これは、これまで東北、北海道、山梨、等をテーマに開催した「地方の話をしよう!」企画にも通じるものでありました。

この日は千葉の市原市周辺出身の学生が、海士有木という場所で食されているらしいお雑煮を用意してくれました。かつおだしと醤油ベースの汁に、里芋とお餅、そして茶碗一杯の鰹節と海苔が盛り付けられるのが特徴だそうです。この学生にとってのスタンダードなお雑煮はこれなのだとか。
具がシンプルすぎて驚きの声があがりましたが、食べてみると予想以上においしかったです。


また、福島出身の学生曰く、「お雑煮とあんこ餅は同じタイミングでお正月の食卓に並ぶものです!」ということで、千葉のお雑煮の横にはあんこ餅も並びました。
福島県周辺の東北地方では見られる当たり前の習慣らしく、全国的には一般的でないことを知ったとき、その学生は衝撃を受けたそうです…。

同じ地方でも家によってお雑煮の具や味付けが違っていたりと、文化の多様さが感じられ、話の盛り上がる企画となりました。
話だけではなく、実際に食を通して違いを実感できたのもよかったと思います。

お餅を食べてから、団地にお住まいのおばあさんが持ち寄ってくださったみかんもみんなでいただきました。団ちばの中はすっかりお正月気分。


机を囲んでゆるりとお話を楽しむ雰囲気はまるで家族のようでした。
「今日が楽しみで昨日の夜寝付けなかったわ。来年も楽しみにしてるわね」と仰るおばあさんもいらっしゃり、開催してよかったなあと思いました。
普段ありそうでない、「みんなで一緒に何かをして楽しむ時間」をつくることができ、充実した内容になっていたと思います。

この日は西暦2015年最後の団ちばオープン日でした。この充実感を忘れずに、新たな年を迎えたいと思います。

1月は8日(金)14:30~が年初めのオープン日です。


それではみなさん良いお年を!

2015年12月28日月曜日

「ファンタスマゴリア カフェ&トーク」を開催しました。

2015年も残りわずかとなりました。寒い日々が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は12/20(日)に千葉市美術館で開催したイベントのご報告です。

このイベントは、「ファンタスマゴリア カフェ&トーク」と題し、WiCANアーティストプロジェクトとしてアーティストの原倫太郎+原游さんと一緒に制作し、現在千葉市美術館で展示中の≪ファンタスマゴリアー千葉をうつす影ー≫に伴って開催しました。

今回の展示に関わる様々なエピソードを紹介しつつ、私たちの活動に共感していただいている方のご協力も得て、千葉という地域について、そしてそこにおけるアートの役割について考えるような機会をつくりたいという思いからイベント準備を始めました。

イベントは大きく二部にわかれており、第1部では訪れた人たちがゆるく交流できる場としてのカフェ、第2部ではアートと地域をテーマとするディスカッションがおこなわれました。

会場の千葉市美術館11階講堂には、「つながる装置、仕組みをかんがえる」プロジェクトを通して私たちが制作した屋台やイス、ベンチを持ち込み、誰でも気軽に参加できるような雰囲気がうまれるよう意識しました。

WiCANの屋台やイスたちが集合しました。
1部のカフェには、ゲストとして、ちば映画祭代表の石井学さん、千葉駅北口のコーヒーショップ 豆NAKANOのオーナー仲野慶さん、同じく千葉駅北口のワインビストロ da.bのオーナー紅谷芳久さんに来ていただきました。
 
ちば映画祭 石井学さん

da.b 紅谷芳久さん(左)、豆NAKANO 仲野慶さん(右)

ゲストの方には、千葉の魅力を始め、どのような思いで千葉を拠点に活動されているのか、これからの千葉に期待すること、等についてそれぞれお話をいただきました。

ちなみに、豆NAKANOのコーヒー豆は、WiCANのカフェ活動の際にいつも使っています。このイベントで、仲野さんとカフェ屋台、という念願のコラボレーションが実現しました!
 
カフェ屋台でコーヒーを淹れる仲野さん

今回のカフェは美術館で開催したこともあり、普段団地でおこなっているカフェとはまた違った雰囲気の場になり新鮮でした。中学生からご年配の方まで様々な年代の方が来てくださり、人がゆるやかに移動し、フラットに交流できる場となっていたように感じます。

2部のトークでは、まず学生からWiCANに活動紹介をするプレゼンがありました。
 
緊張しました…。

そのあと、今回の展示で一緒に活動した、アーティストの原倫太郎さん、原游さんからこれまでの作品紹介ファンタスマゴリアのコンセプト紹介をしていただきました。
 
原游さん(左)、原倫太郎さん(右)

そして最後には、WiCAN代表の神野真吾先生を司会に、原さんお二方に加え、千葉市美術館の山根佳奈さん、HELLO GARDEN(西千葉にある空き地を利用したコミュニティガーデン)スタッフの古田紗知子さん、第1部でもご登場いただいた、仲野さん、石井さんを交えたトークセッションをおこないました。


今回のファンタスマゴリア展の感想から始まり、作品を通した原さん方自身の視点の変化や新しいアイデアについて、アーティストが地域で活動する際に求められること・求めること、など、内容盛りだくさんのディスカッションとなりました。


『アート』と『地域』という、一見無関係に見える両者ですが、それらには「新しい価値・楽しさを創造していくことが求められる」、「マンネリ化するとつまらないし時代の変化にもついていけない」といった点で通じるものはきちんとあります。分野は違えど、登壇者がわけ隔てなくその思いを共有し、私たちに新たな視点を与えてくれる機会となりました。

来場者の中には、「地域で何か活動を起こしたいけれど、何から始めればよいかわからない…。このイベントに来れば何か出会いがあるかと思ってとりあえず来てみた」という方もいらっしゃったようです。
来場者同士での新たな出会いがあったり、美術館の展示のついでにフラっと訪れた方がWiCANや千葉の魅力的な場所・人を知るきっかけになったりと、昨年度から継続して取り組んできたつながるプロジェクトにとっても、とても有意義な時間となりました。
 


このイベントでの新しい出会いを活かしつつ、今後の活動を展開していければと思います。

ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

2015年12月17日木曜日

団ちば年忘れイベントのお知らせ

こんにちは!

2015年も残す所あとわずかということで、団ちばでは少し早めの年忘れイベントを開催します。ちなみに今年、団ちばが開く日はこの日が最後になります。いろいろな企画を用意してお待ちしていますので、ぜひお気軽におこしください(^^)

■日時…12/23(水・祝)12001700 ※途中参加・途中退出自由です。

■場所…団ちば 高洲第一団地第2集会所 (千葉県千葉市美浜区高洲2丁目1-7

■プログラム…
○みんなでお昼を食べよう。 12:0013:30
ご自分のお昼ご飯をお持ちください。みんなでゆっくりお話しながら食べましょう。持ちよりも大歓迎です。

○3人卓球大会 14:0015:00
団ちばの人気コンテンツ卓球にちなんで、3人卓球の大会を開きます。ふるってご参加ください。室内用シューズをご持参ください。

○みんなの「お雑煮」教えて下さい。 15:3017:00
正月お馴染みの雑煮の味は様々。みなさんのお家のこだわりを教えてください。学生による雑煮の持ち寄りもあります!みんなで食べながら、お正月にむけて心の準備をしましょう。



○団ちば健康屋台 13:0016:00
気軽に健康について相談できる「団ちば健康屋台」。いずれも無料ですので、身体や歯について気になることがある方は、ぜひお気軽にお越しください。
  ・健康相談&血圧・肺年齢チェック…潤間励子(千葉大学総合安全衛生管理機構)
  ・歯科相談…石毛清雄(天台歯科医院)

■アクセス…
JR稲毛駅▶「高浜車庫」「海浜プール」行きバス「高州第一」または「高州第二」下車、徒歩8
JR
稲毛海岸駅▶徒歩6

※駐車スペースがないため、公共交通機関をご利用ください。


2015年12月11日金曜日

「ファンタスマゴリア カフェ&トーク ―アートが地域でできること―」開催のお知らせ

12/8(火)から千葉市美術館でスタートした、《ファンタスマゴリア―千葉をうつす影―》の展示にあたり、12/20(日)13:30より、トークイベントを開催することになりました。

今回のイベントでは、私たちが各所で行ってきたワークショップを含む、≪ファンタスマゴリア≫制作に関わる様々なエピソードを紹介します。また同時に、私たちの活動に共感していただいている方々の協力も得て、千葉という地域について、そしてそこにおけるアートの役割について考えていきたいと思います。
第1部のカフェは、千葉の地域を中心に活動している方々のブースを用意して、来場者同士がゆるく交流できる場にしたいと考えております。第2部のトークでは、ファンタスマゴリアに関するプレゼンテーションに続いて、アーティストの原倫太郎さんと原游さん、さらには第1部にブース参加していただいた方々を交え、地域にアートが関わることの可能性についてディスカッションできたらと思います。
 千葉にお住みの方もそうでない方も、お気軽にお越しください。お待ちしています。アーティストの原倫太郎さん、原游さんを交えたクロストークの時間もあります。
以下イベント詳細になります。

■日時
12/20()13:3017:00 ※開場13:00~
■会場
千葉市美術館11F講堂
■タイムテーブル(途中参加、途中退場自由)
【第1部】 カフェ 13:3014:30
      ・千葉で活動されている様々な方がブース参加
        NAKANO、da.b(ダ・べー)、ちば映画祭、
        WiCAN/団ちばの手作り屋台も大集合!
          (その他参加団体についてはwebにて随時お伝えします)
      *休憩14:3014:45

【第2部】 トーク 14:4517:00
      ・プレゼンテーション 14:4515:35
        WiCANの紹介
          原倫太郎+原游 さんによる作品紹介と活動紹介
           ・クロストーク15:4517:00
              司会:神野真吾(千葉大学准教授・WiCAN代表)


■お問い合わせ
千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)
TEL : 080-3705-5312   web : http://www.wican.org/



2015年12月9日水曜日

≪ファンタスマゴリア≫の展示作業をしました。

12/8(火)より今年度のアーティストプロジェクト、原倫太郎+原游 with WiCAN2015 ≪ファンタスマゴリア―千葉をうつす影―≫の展示がスタートしました。

今回のブログでは、12/4(金)~12/7(月)に千葉市美術館でおこなった展示作業の様子をご報告します。



まずは、美術館の工作室をお借りし、スチレンボードを使って、展示に使用する家具オブジェづくりをおこないました。普段カッターを使用しない学生にとってはなかなか難しい作業でしたが、原さんと相談しながら進めていきました。
 
原倫太郎さん、原游さんに出来具合をチェックしてもらう学生

スチレンボードの加工は予想以上に繊細…

同時並行で、紗幕の加工、影絵の編集もおこないます。

神野先生と学生の息がぴったり

影絵編集班


今回の影絵編集作業を通して写真編集ソフト Photoshopがうまく使えるようになった学生も。
 


展示室には、倫太郎さんと游さんが紗幕を吊るしてくださいました。


美術館の方も暗幕を吊るしてくださいました。


紗幕と家具オブジェの準備がだいたい整ったら、いよいよみんなで影絵をつりさげていきます。

細いテグスを使って影絵をつりさげる作業は緊張しました…。しかし、ひとつひとつの影絵がユニークでかわいらしく、つりさげている間も楽しかったです。



そして作業が終了!

最後にみんなでできた作品を鑑賞しました。
地域で影絵を集めるところからスタートした今回の活動が、作品として目の前に集約されるととても感慨深い気持ちになりました。
 
作品を鑑賞する原倫太郎さんと原游さん


今回の展示作業に参加した学生からは、
「少しずつ作品の全体像がみえてくる感覚はとてもワクワクした」「展示作品のプロセスに関わることがこんなに楽しいと思わなかった」「普段とは違う立場で作品に関わることができて新鮮だった。これからいろいろな作品を鑑賞する時の視点が増えた気がする」
などの感想があがっています。

私たち学生にとって非常に貴重な経験となりました。これから作品を鑑賞される方の反応が今からとても楽しみです。

今回の≪ファンタスマゴリア≫では、鑑賞者が懐中電灯を持ち、自分自身が光源となって、展示空間を進んでいきます。個性豊かな影たちがゆっくりと回りながらうみだす、作品の幻想的な雰囲気を、ぜひ千葉市美術館で感じてみてください。


以下展示詳細になります。

会期:2015128日(火)から2016117日(日)
会場:千葉市美術館一階プロジェクトルーム
観覧料:無料
開館時間:10:0018:00(金・土曜日は20:00まで)※12/25(金)、12/26(土)、1/8(金)は金・土曜日ですが、18:00までとなります。
休館日:12/29(火)~1/3(日)
主催:千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)、千葉市美術館
協力:UR都市機構



12/20(日)には千葉市美術館にてファンタスマゴリアのトークイベントも予定しております。改めてブログを更新しますので、こちらもお楽しみに!

2015年12月3日木曜日

ワークショップ「団地の“記憶”さがしてます。」の報告

今年度のWiCANアーティストプロジェクトでは、現代美術家の原倫太郎+原游さんと協働で、「千葉に住む人たちとその記憶」をテーマにした作品、≪ファンタスマゴリア―千葉をうつす影―≫の展示に取り組むことが決定しています。
千葉に住む人たちの姿や記憶の品、千葉の思い出の写真、千葉での出来事について描いてもらった絵などを収集し、千葉の過去から現在までを影で表現するプロジェクトです。

1122日(日)、23日(月・祝)には、その展示で使用する影絵を収集するため、原さんと一緒に団ちばでワークショップをおこないました。
 
原倫太郎さんと原游さん

いらっしゃった地域の方に自分らしいポーズを考えてもらい、白い背景の前で撮影。
みんなで楽しく撮影できるよう、簡単な仮装セットも用意しました。





姿の撮影だけではなく、美浜区が埋め立てられる以前、まだ海岸線だったころの昔の写真を持ち寄ってくださったおじいさんも!

撮影後、お時間のある方にはOHPシートに印刷した影絵の切り取りとテグス付け作業もやっていただきました。

撮影した写真をその場で白黒に編集中

なかなか細かい作業で大変なのですが、みなさんの千葉でのエピソードや今の暮らしについてなど、ゆるゆるとおしゃべりを楽しみながら進めていきました。


また、団地を散策して、いろいろなシルエットの収集もおこないました。




屋外で地域の方に声をかけてみると、今回の活動の趣旨に賛同して撮影許可をくださる方がいて嬉しかったです。その際にどんな言葉選びで相手に伝えるかは重要なポイントになると実感しました。
展示で使用する影絵の一部を団地で収集していることをきっかけに、千葉市美術館に足を運んでくださる地域の方が少しでも増えたらよいな、と思います。
今回撮影した写真はどんな影絵になって展示されるのか…お楽しみに!

以下展示詳細になります。

会期:2015128日(火)から2016117日(日)
会場:千葉市美術館一階プロジェクトルーム
観覧料:無料
開館時間:10:0018:00(金・土曜日は20:00まで)※12/25(金)、12/26(土)、1/8(金)は金・土曜日ですが、18:00までとなります。
休館日:12/29(火)~1/3(日)
主催:千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)、千葉市美術館
協力:UR都市機構



ぜひご鑑賞ください。