WiCAN 千葉アートネットワーク・プロジェクト

2013年6月10日月曜日

芝の家 見学

6月8日、地域のサードプレースの事例見学として、都港区にある「芝の家」に行き、プロジェクトファシリテーターの板倉杏介さんにお話を伺いました。



芝の家は、港区の「昭和の地域力再発見事業」の一環として、区と慶応大学による協働で運営されている空間です。

都市化のなかで地域の人たち同士のネットワークが薄れつつあるいま、かつての地域のありかたを再考しながら、新しいコミュニティづくりを目指しています。

現在の芝の家には、小学生が遊びに来たり、中学生が愚痴を言いにきたり、買い物ついでのお年寄りが立ち寄ったりします。
また、スタッフとして、近隣の人たちや、大学生などが滞在しています。
彼らにとっては、家や職場・学校とは違う、第三の居場所として機能しています。

芝の家では、来る人による、ちょっとしたイベントもよく行われています。
イベントといっても、誰かがちょっと思いついて始めたゆるやかなものが多く、手書きの簡単なポスターで、楽器の演奏会のお知らせが貼ってあったりしました。
気軽に色々なことをトライできる場所であることで、毎日がより楽しいものになるかもしれません。

スタッフの人にとっても、居場所として機能するように、様々な工夫がされています。
例えば、一日の始めには、スタッフ同士がお互いの今日の気分を伝え合ったり、一日の最後には、その日気に掛かったことを話し合ったりすることになっています。
こうすることで、必要以上にお互いを気遣ったり、自分の中にもやもやを抱え込んだりすることが減り、あまりストレスを抱えずにスタッフとしての一日を過ごせるそうです。

このように、立ち寄る人や、スタッフを含めた全ての利用者にとって居心地の良い場所として成立するように、坂倉さんが訪れる人々の様子を見ながら、工夫を重ねながら運営されてきました。


人々の居場所をゆるやかに追求している芝の家。
そこでは、訪れる人々の多様性が認められることや、多様な人が共存できていることの重要性や難しさを感じることができました。
WiCANの活動内容は芝の家のそれと異なるものではありますが、WiCANで活動していくときにも大切にしたいと思えることがたくさんありました。

>>芝の家ウェブサイト


(para)

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