チバトリって?
コンセプト
このたび、千葉の地において「~ひらがなアート~チバトリ」と題したアート・プロジェクトを実施いたします。華々しい国際展が開催されているその時期に、その傍らで細々と展開されるこのプロジェクトは、危機の時代を迎えてもなお、なんらメッセージを発することができず、希望がひとつも語られないことに慣れきった後ろ向きの日本の、リアルな姿を反映した「等身大のアート」を模索する試みです。
私たちが「美術」と呼んでいるものが、近代に欧米からもたらされた考えに基づく「美術」だということはここで説明するまでもないでしょう。そこに普遍性があると信じそのテーブルにつき、一生懸命にそのルールを学んで、あれやこれや何ものかを作ってきた日本の「美術」だといえるでしょう。今では、かつて信じられた美の普遍性は、美術作品のグローバルな経済性へと読み替えられ、芸術や文化の振興も経済性の視点ばかりで論議されています。「文化的創造都市」という見栄えの良いフレーズも、実のところは経済性をその大きな根拠としています。
かつての欧米かぶれの美術・アートではなく、経済性のみで語られることのない美術・アートとはいったい何であるのか。その答えは容易には見つからないでしょう。しかし、そうした「高尚な」「高級な」美術・アートからいったん離れ、私たちの日常の生活空間、生活感覚を通じた「等身大の」表現を経由して自らのアートを考えてみることは大切なことではないでしょうか。
千葉アートネットワーク・プロジェクト、チバトリ実行委員長 神野真吾
概要
ひらがなアート~チバトリ~は、「等身大のアート」をキーワードに、普段アートに近い人・遠い人だれもが楽しむことのできるアートの祭典です。日常や自然など身近なものをテーマにしたアーティストを中心に学生やボランティアも巻き込んで、作品を制作し、千葉市の中心で展開していきます。作品は、絵画や写真・映像・インスタレーションから参加型のワークショップまで様々です。
会期中やその前後にはチバトリの魅力をお伝えすべく記者会見パフォーマンスやシンポジウムを行い、アーティストと参加者の距離が近づくようなトークショーやワークショップなどのイベントを盛りだくさんに予定しています。
開催期間
11月15日(土)~30日(日)
会場
WiCAN アートセンター、千葉市美術館ほか
千葉市中心市街地各所にて開催予定
主催:千葉アートネットワーク・プロジェクト
千葉大学教育学部芸術学研究室
千葉大学普遍教育教養展開科目「文化をつくる」
千葉大学地域観光創造センター
千葉市美術館
千葉市
栄町通り商店街振興組合
特定非営利活動法人まちづくり千葉
助成:平成20年度文化庁「文化芸術による創造のまち」支援事業
空き店舗対策事業(千葉市)
共催:千葉市立郷土博物館(千葉城)
チバトリ主催団体 WiCANとは
千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)は、千葉大学教育学部芸術学研究室、千葉大学普遍教養展開科目「文化をつくる」受講生を母体とし、アーティスト、美術館、まちづくりNPO、商店街など共にネットワークを形成し、社会におけるアートの様々な可能性を千葉において探求するプロジェクトです。 WiCANは、活動拠点であるアートセンターを置く千葉市中央区栄町、千葉市美術館のある千葉市の中心市街地を中心に活動を展開しています。
今年度のプロジェクトは、11月に開催するアートの祭典「~ひらがなアート~チバトリ」をメインに展開していきます。また、チバトリと平行してWiCANアートセンターにおける恒常的なプロジェクトも行っていきます。
